コンサルタントや会計職(税理士・公認会計士・会計コンサルタント)を目指している学生のみなさん向けに、日本経営グループのリクルーターや採用担当者が、採用活動の舞台裏や就職活動に役立つ情報などを発信していきます。
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おすすめの本 Vol.9『「タレント」の時代』

弊社では、お客様向けの広報誌にて、読んだ本のご紹介(ブックレビュー)を行っています。
紹介では、本の内容だけでなく、読んで得た気付きなどを記載しており、コンサルタントとしての視点を必ず盛り込むようにしています。

今回は『「タレント」の時代』著者:酒井崇男

皆さんは、後輩や部下に仕事を任せるのは得意ですか?
「自分でやった方が早い」と一人でがんばってしまったり、任せたはいいが途中で口出しをしてしまったりしていませんか?
これからご紹介する本には、「自分でやった方が早い病は、自分の時間とエネルギーを奪い、他者の成長を奪う」とあります。
興味のある方は、ぜひ、読んでみてください。

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「いま、ものつくりにせよ、サービスにせよ、人々の求めるものはどう生み出されているのだろうか。例えば、なぜアップルやグーグルやトヨタは成功し、なぜ日本の電気・半導体・通信・ITは完敗してしまったのか。それは、まさに、売れるモノやサービスを生み出す“タレント”とは何かを理解し、価値を生み、利益を生むとはどういうことかを理解していたか否かの違いだけである。」本書の著者、酒井崇男氏の言葉である。

日本中から優秀な人材を集めれば、知識を生み出すことはできたとしても、人々に求められるような価値を生み出せるとは限らない。知識や才能を元に価値を生み出す人達、つまり「タレント」を育成し、そうした人達を組み合わせてさらに大きな価値を生み出す組織にしていかなければ、今後勝ち残っていくことはできない。

それでは、「タレント」とはどのような人達を指すのだろうか。

本書ではタレントとは、「目的志向で知識を獲得し、組み合わせて活用し、創造的知識労働をする人達」と定義されている。また、知識労働をする人たちを「タレント」「プロフェッショナル」「スペシャリスト」に分類して定義している。では、優秀なタレントと一般的なプロフェショナル・スペシャリストとの違いは何だろうか。最大の違いは、知識に対するアイデンティティである。単なるスペシャリストは、知識を活用する「目的」よりも「知識そのもの」にアイデンティティを持っている人が多い。プロフェッショナルも同様である。一方、優れたタレントは、知識にせよ、「目的」を達成するための「手段」だと考えているところに、際立った特徴がある。そのため、タレントは目的として知識を獲得し、獲得した知識を手段として使う。同じ知識労働をする人達でも、知識が「目的」なのか、それとも「手段」なのか、といった知識に対する価値観の違いは、決定的に重要である。同じ知識労働でも、そもそも任せられる仕事の質が変わってくるからである。

皆さんの病院にもこのような人はいないだろうか。診療点数には詳しい医事課の職員。病気をみて人をみずの医師。

仕事をする上でもちろん知識は必要だが、優れたタレントは、単なる物知りやウォーキング・ディクショナリータイプの人達ではない。優れたタレントの仕事は、必要な知識を獲得し、あらゆる階層の知識を総動員し、組み合わせ、目的を達成するような人である。

​​​​​​​では具体的にタレントを生かす仕組みとはどのような仕組みなのか?そこはぜひ本書をご一読いただきたい。