コンサルタントや会計職(税理士・公認会計士・会計コンサルタント)を目指している学生のみなさん向けに、日本経営グループのリクルーターや採用担当者が、採用活動の舞台裏や就職活動に役立つ情報などを発信していきます。

Vol.3 今回のテーマは「思考力」

弊社では、お客様向けの広報誌にて、読んだ本のご紹介(ブックレビュー)を行っています。紹介では、本の内容だけでなく読んで得た気付きなどを記載しており、コンサルタントとしての視点を必ず盛り込むようにしています。
前回は、「利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか 社員が120%の力を発揮する最強の経営術」という経営術について考える内容でしたが、今回は「思考力」にテーマを絞った内容です。身の回りの問題解決に取り組む上で参考になる内容かと思いますので、是非ご一読ください。

『必ずできる。』
著者 山梨 広一

今回ご紹介する本は、山梨広一氏の「必ずできる。」というものだ。本書は、タイトルの通り「必ずできる。」ようになるための思考について紹介している本である。

必ずできる思考法を、本書ではプロヴォカティブシンキングと紹介している。プロヴォカティブとは、刺激的等と日本語で訳されるが、本書では「可能性を信じること、可能性を広げること」という意味で使われている。この思考ができるようになることで、①高い目標を達成する可能性が高まる②問題解決の選択肢が広がる③面白がりながら発想が広がる④行動力が増す⑤成長が加速する、という5つの効果を得られると述べられている。
具体的な思考の中身であるが、次の4つの思考スタイルを組み合わせたものがプロヴォカティブシンキングである。

1.ストレッチ思考
…目的や目標をできる限り高く設定することによって、目線を上げ、視野を広げ、発想を拡大してより大きな成果の実現をめざす考え方のこと。個人や組織のアスピレーションを高め、高揚感やエネルギーを生み出す効果もある。
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2.メイクイット思考
…高い目標や困難な問題に挑む際に、「できるか、できないか」ではなく、「できる解を探す」という姿勢で臨む考え方のこと。

3.インサイト思考
…問題を表層的、抽象的な捉え方ではなく、好奇心を持って分析的思考で掘り下げていく思考方法のこと。「Why?」や「How?」を繰り返し考えるためにも、問題に興味を持ち、解決することを面白がることが重要である。

4.デッサン思考
…一つの答えが出たところで満足せず、多面的に考えを重ねていくことでより多くのこと、より深い答えを見つけ出す考え方のこと。

以上の思考を論理的思考と組み合わせて考える習慣を身につけることで、ブレークスルーを起こすことができるようになるのである。しかし、これらのマインドセットを身につけることができたとしても、ベースは論理的思考であるため、その思考方法を鍛えなければならない。本書では、上記の思考法の紹介の他、日常における論理的思考の筋肉を鍛える方法も紹介されている。
昨今、少子高齢化の重度化や技術革新、多様性等、時代全体を捉えると複雑な問題がひしめき合っているが、ここで紹介されるマインドセットと論理的思考を併せ持つことができれば、問題に直面した際、解決の可能性を見出すことができると考える。
問題解決に悩める方から、さらにステップアップしたいとお考えの方まで、多くの方に学びのある内容である。現状を打破したいと考える方には、ぜひ一度本書を手にとっていただきたい。

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