コンサルタントや会計職(税理士・公認会計士・会計コンサルタント)を目指している学生のみなさん向けに、日本経営グループのリクルーターや採用担当者が、採用活動の舞台裏や就職活動に役立つ情報などを発信していきます。

Vol.1 今回のテーマは「いい会社とは、一体どのような会社?」

当社では、お客様向けの広報誌にて、読んだ本のご紹介(ブックレビュー)を行っています。
紹介では、本の内容だけでなく読んで得た気付きなどを記載しており、コンサルタントとしての視点を必ず盛り込むようにしています。

今回ご紹介する本は、以下です。

「いい会社」ってどんな会社ですか?社員の幸せについて語り合おう
伊那食品工業会長 塚越 寛

ぜひ皆様もコンサルタントのブックレビューを読んでみてください!

いい会社とは、一体どのような会社なのか。
いい会社とは、売り上げが伸びて、利益が上がる会社だろか。それとも、世の中をあっと驚かせるようなイノベーションを起こし、「すごい」と賞賛されるような会社だろうか。一方、従業員側から見ると、給与や福利厚生が手厚く、やりがいのある会社がいい会社なのかもしれない。このように「いい会社」の定義は、それぞれの立場によって答えが異なるだけでなく、同じ経営者という立場であっても価値観の違いが色濃く現れるものだ。

本書は、長野県伊那市に本社を置き、来年創業60周年を迎える伊那食品工業株式会社の会長である塚越寛氏が、新進気鋭のベンチャー経営者二人と「いい会社とは、どんな会社か」について、徹底的に議論した内容をまとめたものである。

対談相手の一人はソフトウエア開発を手掛け、働き方改革の先駆的存在でもあるサイボウズ株式会社代表取締役社長の青野慶久氏。もう一人は、バイオベンチャーを率いる、株式会社ユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏である。

ところで、伊那食品工業株式会社の塚越氏は「年輪経営」を提唱していることで知られている。年輪経営とは、木の年輪が、毎年一つずつ増えて幹が太くなるように、少しずつ堅実に会社を成長させていく経営のことである。

毎年少しずつ、堅実にという年輪経営を提唱する塚越氏と、飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業の社長。一見相反する考え方を持っているように思われる方同士の対談から見えてくる「いい会社」の共通点、それが本書の読みどころである。

塚越氏が考える「いい会社」は、「良い会社」とは異なるという。「良い」という言葉は、業績が良い、収益が高いなど、経営数値がプラスであるイメージが強く、「いい」という言葉には、数値だけでなく、もう少し情緒的なイメージも含まれているとのことだ。具体的には、取引先や顧客、地域住民など周囲の人に対する社員の接し方などが該当する。情緒的な要素を含む全体のイメージがプラスであるのが「いい会社」で、伊那食品工業株式会社はこれを目指している。

経営の目的は利益ではないときっぱり断言する塚越氏が考える経営の原理原則と、そこに共鳴する新進気鋭のベンチャー企業社長の二人が考える「みんなを幸せにするいい会社のつくり方」とは何か。その考え方や具体的な取り組みについては、ぜひ本書をご一読いただきたい。