コンサルタントや会計職(税理士・公認会計士・会計コンサルタント)を目指している学生のみなさん向けに、日本経営グループのリクルーターや採用担当者が、採用活動の舞台裏や就職活動に役立つ情報などを発信していきます。

Vol.2 今回のテーマは「経営術(経営のマネジメント)」

当社では、お客様向けの広報誌にて、読んだ本のご紹介(ブックレビュー)を行っています。
紹介では、本の内容だけでなく読んで得た気付きなどを記載しており、コンサルタントとしての視点を必ず盛り込むようにしています。
前回は「いい会社とは何か?」という会社の定義について様々な方からの視点を交えて考える内容でしたが、今回は「経営術(経営のマネジメント)」にテーマを絞った内容です。就職活動でも参考になる内容かと思いますので、是非ご一読ください。

『利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか 社員が120%の力を発揮する最強の経営術』
著者 坂本 光司

今回紹介する書籍は、坂本光司著『利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか 社員が120%の力を発揮する最強の経営術』である。

本書では「社員とその家族」を大切にする経営をする経営者の方々が、どのように社員とその家族、協力会社の社員とその家族、お客様、障がい者や高齢者など地域の人たちと共生を図ってきたのか、また、そこにはどんな苦労、葛藤、出会い、さらには感動があったのか、その事実と、そこから導き出された経営者やリーダーのあり方、そして会社のあるべき「成功法則」が紹介されている。

本書の前半では「社員を大切にする経営」という「現場から見た新しい経営学」に則り、第1章では「よい経営の本質」について、第2章では「人を幸せにする会社経営」について具体的に記している。
そして後半からは、坂本氏が訪問してきた企業の経営者と社員が実践していることを記している。業界や環境もそれぞれ違う話ではあるが、自分が所属する組織に置き換えて考えると、組織の大小に関わらず有益な考え方が得られると思う。

前半の話を現場の組織作りに置き換えると、従業員やその家族の幸せを考えた際、どれだけ1人1人の従業員に対して適切な役割と責任を与えられているか、それらを通じて貢献と幸福を感じさせられているか、を考えさせられる。
後半では自社の組織においての取り組みの参考になる事例から気づきが得られた。

本書の一節に「言葉を直接伝えることを大切にする」というものがある。現代社会においてはこの「直接伝える」という行動が薄れてきているように感じられる。
なぜなら、情報社会の進展、そして多くの方が多忙になったため、直接対面して話すことよりも離れたところからメールやSNSなどで『打って』伝えることが増えてきているからである。
しかし、『言霊』という言葉があるように、やはり「直接伝える」ことで伝わり、変化を促すことが出来ると坂本氏も伝えている。本書に書かれている内容は、現代社会だからこそ、「直接伝える」という考え方が改めて問われていると言える。

皆さんはどうだろうか。従業員の幸せを願っている私たちだからこそ、今一度「現場から見た、社員を大切にする経営」を考える機会にしていただきたい。
改めて、働く幸せを実現した組織作りと文化を創る必要があると感じられている方は、ぜひ本書を読んでいただきたい。また、もし機会があれば「日本でいちばん大切にしたい会社」も手にとって読んでいただきたい。

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