「心の赴くままに、やりたいことをやろう」それが、私の就活。
2024年 10月22日
取材協力/ 株式会社日本経営 組織人事コンサルティング部 森口由貴子
―本日は、2023年新卒入社の森口由貴子さんに、ご自身の就職活動のお話についてお伺いさせていただきます! さて、さっそくですが、森口さんは当時どういった軸で就職活動をされていましたか?
軸か…う~ん。笑
―軸、というテーマでは話しづらいですか?
そうなんですよね。笑
今の学生は就活の軸がきちんとあるのが素晴らしいなと思って聞いてるんですよね。私は就活の軸とかって本当になくて、「やりたいことをやろう」だったんです。
―「やりたいことをやろう」?
「心の赴くままに、いろんな業界を見てみよう!」が私にとっての就活だったんです。2度と自分が関わらないかもしれない、でも、小さい頃から知っていた会社、また学生になって興味をもった会社など、学生という立場を最大限に活かして全部見てみよう!という感じで就活をやっていました。
また、私は周りの人から『物事を深く考えて、自分の意見を持って、伝えるのが上手だよね』と言われてきたことが多く、私自身もそこに自負心がありました。
だから、正しく伝えたい・自分の意見をしっかりと伝えたい、と。目線・思考・角度とかを常に養うような、そんな仕事がしたいなとは思っていたかもしれないです。
その当時は、“それって記者だな”って思っていました。
大学で国際法とか国際政治に関することを勉強していて、「なんでこの世はこんなに伝わらないんだ」とか「なんでこの世はこんなに間違った情報が溢れているんだろう、偏ったことばかりなんだろう」と、社会に対する怒りが多かったんです…。笑
私が記者になったら、【世論を変えるようなビックなことをしたい】とぼんやり思っていました。
―森口さんは、大学では国際法とか国際政治に関することを勉強していたのですね。
そうなんです。授業の中で、国際報道とかもあったりして。ちょうどウクライナとかがホットな時期だったので、自分への影響が大きかったのかなと思います。
―なるほど。では、実際そういった報道を見聞きして、なぜ世論を変えたいという気持ちになったのですか?
世論を変えたいとか、社会に影響を変えたいというのは…【就活の軸として作った】というのが本音かもしれないです。
もともと記者とか報道とか興味があった、テレビを見て小さい頃からアナウンサーとか記者になりたかった。そして、就活は色んな業界を見れるまたとない機会だということで、目指し始めて。ただ、働くというのは「自分がどうしたい」とか「自分の人生を良くしたい」だけではないんだなと気付いたんです。そこで、記者を目指すにあたって「自分は外にどう影響を与えられるだろう」と思い、 それを軸とするならば【世論を変えたい】という流れだったと思います。
―ありがとうございます。記者になりたいなという興味を深堀していって、働くことに意義を付けて、そこを就活の軸としたのですね。ではなぜ、コンサル業界である日本経営に入社を決められたのですか?
記者を目指して、マスコミ業界を本気で目指していましたが、全部、最終面接で落ちました。笑
―最終で落ちたんですね…。
一社とかではないんです。複数社、最終面接で落ちてしまったんです。中でも本命が落ちたときに、“あ、私、記者とはご縁がないんだな”って、ストンと腑に落ちたんですよね。今の私にはもっと違う場所があるんだなって。そこから、コンサル業界なんですけど…。
―なぜそこから、コンサル業界に?
頭に引っ掛かっていたんだと思います。私の周りもみんなコンサル、かつ、就活生にも人気ということで、「なんでこんなに人気なんだろう?」「何がそんなに良いんだろう?」って。
小さい頃の原体験とか、全然ないものじゃないですか。お父さん・お母さんがお仕事しててとならわかるんですけどね。学生時代を過ごしてきて「コンサルが魅力的に感じる瞬間」って、就活じゃないと無くないですか?『ケーキ屋さんでおいしいケーキを食べたから、将来パティシエになりたい!』とか『テレビ見て記者になりたかった』とか、そういうのってあると思うんですけどね。コンサルって就職活動になって、急に出てくるじゃないですか。笑
―確かに…‼
変だなって思って。
―体験しづらいですよね。
私は天邪鬼なので(笑)人気とか、みんなが興味あるとかって、反発したくなるんです。
でも、この機会を逃したら、コンサルという職業を知る機会もないんだなって思って、好き嫌いせずに見ることにしたんです。
―そんな中、実際に日本経営を見てみて、どうでしたか?
日本経営は私が想像していたコンサルではなかったですね。…良い意味で!笑
想像していたコンサルは、”第三者”という感じが強くて、端的に言うと冷たい感じがしていたんですよ。
例えば、事業計画策定とか、人事制度の構築とかは、それを含めて経営じゃないですか。それは経営者がやることだから、それを外部に委託する意味が分からない。笑
経営者たる本業を、コンサルがやるということが、それって付加価値なの?と疑問でした。経営者側が必要としているのではなくて、「こんな価値必要でしょ?」とコンサル側が付加価値を作り上げて与えるビジネスに見えていました。 だから、胡散臭いなって思ったんです。コンサルって必要ない職業だと、ずっと思っていました。手伝ってほしいな、はあると思います。手伝ってほしいなに、うん千万とかをサービス・価値として払わせるわけじゃないですか。高額なコンサル費は、何が根拠なの?必要不可欠な職業ではないなというイメージが、ずっと心にありました。
コンサルだけ「凄い価値が高い」「年収が高い」と、当時は一人歩きしていましたね。
―そうだったんですね。そういう気持ちで、当時は日本経営に面接に行かれたんですね。ちなみに、他のコンサル会社は受けられたんですか?
受けてないんです。
―日本経営だけ…⁉
はい、最後の一駒ですよ。
―最後の一駒(日本経営)で受かって、決められたんですね。
そうです。その時思ったのが、「置かれた場所で咲こう」って思ったんですよね。
私を選んでもらった会社。私はここ(日本経営)に流れ着いたっていう感じなんです。せっかくのご縁なので、最大限活かそうって思ったんです。コンサル嫌とか言ってないで「一回ここで地に足付けて働いてみよう!」そう思ったんですよね。
そう言えば、日本経営ってコンサル会社に見えなかったんですよ。住宅街の緑地公園に本社があって、50年以上続いてるって結構な歴史があるのに、私、一回も名前を聞いたことなくて。笑
大手のコンサル会社は、ネームバリューで書籍も売れる。そんな中…「日本経営⁇」って馴染みがなかったのですが、そこに堅実さを感じました。
―「おかれた場所で咲こう」という言葉から、森口さんのお人柄や価値観が伝わってきますね。
……………
そういえば…日本経営に入社しよう!って決めた最後の理由があって…。
―最後の理由⁉気になりますね。
橋本竜也さんがその当時、最終面接の面接官だったんです。
―今の株式会社日本経営の代表取締役社長ですね。 ※当時は役員。
橋本さんに言われたんです。
「君はね、賢いから、勉強はすぐできると思うんだ。この会社で働いたら、必要なのって、そっちじゃなくなってくるから。」
「君はまだ、勉強以外の部分で挫折を経験したことがない。だから、はやくこの会社に入って挫折しよう!」
―(爆笑)
当時それを聞いて、私はぐっときたんです。確かに思い返してみて…勉強の面では何一つ不自由なく育ってきたなって。
社会の厳しさ・働く意味が、あの一言に凝縮されていた気がしました。
私もそれが何なのかを、はやく知りたい!ってなりました。競争心が掻き立てられたんです!
「社会人って学生とは違うんだよ」ということを、その表現ではなく、違う表現でグサッと刺された気がしました。 「この会社に入ったら、社会人としてちゃんと見てくれるんだな」って、私は思いました。
―当時の森口さんに響く言葉だったのですね。面接の中での会話とは思えないくらい、お互いが、本音でぶつかられたんだと感じました。貴重なお話、ありがとうございました!